6/15にリリースされる7年振りのニュー・アルバム『LAWS OF ILLUSION』の制作を終えたSARAH McLACHLANが、今度は11年振りに復活する音楽フェスティバル“LILITH FAIR”の準備に向けて臨戦態勢に入った。

今回長いブランクを経て復活するLILITH FAIRについて、McLACHLANは「実はずっと以前から、たびたび話題にはのぼっていたの。でもそれが去年、実現に向けて具体的に動き出したというわけ。“LILITH FAIRをまたやるって？まさか、そんなの考えられない”という意見が出るよりも先に、私たちは“あれは最高に楽しかった。それじゃ、本気で話し合わないと。絶対に実現させましょう！”って反応だったわ。とにかくそんな感じで、簡単に話が進んじゃったのよ」と振り返っている。

こうして復活を遂げることになったLILITH FAIRだが、今年は「以前のように、マンドレークの木の根っこから裸の女性が登場するなんてことはナシで、もっと“こざっぱりとした、キチンとしたイメージ”を作ることを重視した」そうだ。しかし女性を中心に展開されるフェスの理念は昔と変わらず、「より優れた音楽ショーを提供し、各コミュニティに存在する女性に関する問題に目を向けてもらい、救済のための募金活動を積極的に働きかけていくつもり」とのことだ。

LILITH FAIRは1997年〜1999年に渡って開催された音楽フェスで、3年間で200万人以上のファンを動員し、女性救済のためのチャリティ資金を1,000万ドル以上集めることに成功した。そして11年振りに復活する2010年の公演は6/27にカナダのカルガリーで幕を開け、8/16のダラスでの最終公演まで全36公演が行われる。また、開催に先立ち公式コンピレーション・アルバム『LILITH 2010 TOUR COMPILATION』が6/15に発売されることになっており、アルバムにはMcLACHLANが今年のバンクーバー冬季オリンピック大会でパフォーマンスした「ONE DREAM」を始め、KELLY CLARKSON、NORAH JONES、CORINNE BAILEY RAE、COURT YARD HOUNDSといったアーティストの楽曲が収録されているそうだ。